Libra7000 AGCアンプを取り替える。

72皆さん、こんにちは。

Libra7000受信機を、メイン受信機として1年ほど聞いてきましたが、次の点に不満がありました。

1)Sメ-タ-の0点が、季節、一日で変動する。
  特に、電源を入れた直後は、安定しません。時間がたつと、それな   
  りには安定します。
2)Sメ-タ-の振れが良くない。
  
一番目の原因として考えられるのは、AGC設定電圧を得るため、
1N60に電圧をかけています。当然先がTRなので電流も必要になります。この辺りが、温度に対して安定していない原因だと思われます。
現在の回路は昔から使っていて、あまり気になりませんでした。

2番目の原因としては、AGCアンプ(DCアンプ)自体のゲインが
少ないためと思われます。
特に100uAの電流計ですと、それなりに触れますがラジケ-タ-などですと、途端に振れが悪くなります。

こう書くと、2石のDCアンプは悪い物と思われますが、AGC動作
的には、問題ありません。AD603のAGCコントロ-ルが、優秀なのでしょう。
ただし、TR2石ですと、動作範囲ががかなり狭くなります。
基本抵抗の電圧降下で、動作させているので、無理はありません。

いろいろと改良を試みてきましたが、Sメ-タ-の0点問題は、改善が
難しいと判断し、今回ドライブアンプをOPアンプに、することに
しました。
OPアンプですと、ゲイン調整もでき、ダイオ-ドに電圧をかけずに
AGCスタ-ト電圧も設定できます。

AGCアンプ用に子基板を作り、現在のIF基板の上に、実装するようにしました。

他に、
1)Sメータ-のプラス側電圧を、3端子レギュレ-タ-に変更しまし
  た。
2)検波回路から、RFも漏れがAFアンプを通り、悪さをするので、
  RFフィルタ-を増設しました。
3)受信音が低いと感じたので、高域補償を行ってみました。
  (この辺りは受信機の性格ではなく、聞く人が老人なので、そのた   
   めかもしれません。)
4)場合によっては、BFO信号を外部から取り入れるように改造
  しました。(これは、個人での需要です)

以上の改造により、Libra7000としては、満足のいく受信機と
なりました。
(現在、BFOにMCU制御のBFOを使い、機能UPしています)

Libra7000の、キットをお買い上げ頂いた方で、今回の
AGCアンプに改造したい方は、メ-ルにてご相談ください。
1)子基板+改造資料を斡旋する。
2)新しくIF基板を設計して斡旋する。古い基板から部品を移して
  再度製作することになります。
  現在、まだ基板は設計が終わった段階で、用意していませんが、
  メ-ルなどでご希望を書いてください。
 (キットをご購入していただいた方への、アフタ-サ-ビスです。)

1年以上かけて、ブラシュアップしてきた、Libra7000は
私の自作歴の中でも、結構気に入っています。

user.png JE1AHW/内田 time.png 2023/03/24(Fri) 13:03 No.72
処理 記事No 暗証キー

- JoyfulNote -